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IoT家電を利用した団地のフルリノベーション

IoTに関する記事は住宅と大手メーカとの取り組みについては厳しく書かせていただいていたが、ユーザー目線の良いなと思える取り組みが見つかったのでご紹介します。

共働き家族など家事にあまり時間の割けない層に向けた住宅を提供する「bento」を展開するROSETTAが、築46年の団地の一室をIoT家電を中心にフルリノベーションして提供しています。

立川市にあるこの住宅は昭和40年代に建てられたもので、所謂行動成長期の団地ブームの時に建設されているものになります。ここに「Amazon Echo」や「Google Home」といったスマートスピーカやフィリップスのIoT照明、スマートロックなど数多くのIoT機器を導入。加えて、ホームクリーニング機「LG Styler」や衣類自動折り畳み機「ランドロイド」といった最新家電も設置されており、単純に捉えるとただ詰め込んだだけのように捉える方もいるかと思います。

この住宅のポイントはIoTエバンジェリストでもある代表取締役の木村氏が「技術と生活動線がシームレスに組み合わさった本当に実用的な住空間」として提供しようとしているところです。
様々なことができてしまいスマホで一括管理ができてしまうIoT機器はとかく連携しまいがちだが、例えば複数置かれているスマートスピーカーも役割をその場所とシチュエーションに応じて限定している。ニュースなどの情報の読み上げ用やキッチンタイマーなど生活するイメージをもとに役割を振り分けられている。
一方で連携して使うことでの利便性が高まる場合も想定しており、例えば「LG Styler」と、日立製の洗濯乾燥機「ビッグドラム」と組み合わせることで通常の衣類であればアイロンいらずの生活を実現しようとしていています。

前回ご紹介した大手メーカの事例のように、とにかく「なんでもできます」を「大仰な仕組み」で提供しようとするのではなく、「場面にあった機能」を「今あるもので実現」しているところがユーザーにとっても使うイメージが湧くものではないでしょうか。

© cheskyw / ForYourImages
 
http://www.bento.ne.jp
https://japan.cnet.com/article/35120249/

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